こんにちは、いねおけ(@inaho_orchestra)です
突然ですが僕はイラストレーターさん・漫画家さんが大好きです!
そういったアーティストはもちろん、コレクターなどその世界に関わる多くの人が、今までとは違ったカタチで楽しんだりマネタイズしたりすることが出来る様になるかもしれない
それがNFTやメタバースの技術ではないかと期待しています
そんなNFTの世界では、CC0(シー・シー・ゼロ)というキーワードが流行していること、ご存知でしょうか?
「著作権とかいらないから!」
「みんな好きに使って!!」
「一緒に盛り上げていこうぜ!!!」
ザツに言うと、こんな感じがCC0的でカッコイイという風潮になっています
アーティストとして作品やコレクションを作っていくにしても、
コレクターやプロモーターとして作品を愛でるにしても、
どちらの立場からも重要な考え方です!
- CC0(権利放棄)型と、IP(知的財産)型の違いについて
- クリエイターとして自分に合う運営スタイルはどっちなのか
- CC0(権利放棄)が向いてる人
- IP(知的財産)型が向いている人
こんなことを考えるきっかけになる記事です
CC0が良いのかIPビジネスが良いのか

両者の違い、ポイントは下記の通りです
- CC0(権利放棄)の場合
- 流行っている考え方、クリプト・WEB3.0思想と親和性高い
- チームアップ、初動の速さ、拡散力が高い
- 成功した場合には、お金よりも名誉や権威性が手に入る
⇒公共の財産を作った人になる
- IP(知的財産)ビジネスの場合
- 企業契約、商品制作などで勝負できる
- 独自の世界観や、創作の純度を保ちやすい
- 成功した場合には、著作権でお金を手に入れる
⇒名作の生みの親になる
CC0(権利放棄)型と、IP(知的財産)ビジネス型は、違いを理解して自分がどっちになりたいのかを選べばよいと思います
理由や事例を説明していきます
CC0(シー・シー・ゼロ)で権利を保有しないってどういうことか
CC0ってどういうことなのか?既存のIP(知的財産)ビジネスと比較してみるのがわかりやすいです
IP(知的財産)ビジネスについて

IP(知的財産)は、発明やデザイン、著作物に対して認められる権利です
漫画、アニメ、音楽などの作成者、所有者には「著作権」が認められており、権利を持たない誰かが無断で利用することが禁じられています
例えば「ポケモン」が世界的に人気だからと言って、勝手にグッズを作ったり、新作ゲームを創作したり、それを公開・販売したら怒られる、場合によっては逮捕されると思います
余談ですが、このページで利用している「ワンピース」のイラストはいらすとやからお借りしているものです。使って良い素材なので!違法性はありませんので!!
CC0(シー・シー・ゼロ)について

CC0の考え方
一方で、CC0が何なのかを見ていきます
CC0は、作者の著作権を含む極力多くの権利を手放し、パブリックドメインへの供与を宣言する法的ツールである
表現が難しいですが「権利を手放す」ことは伝わってきます
もう一件、こんどはcreative commons japanさんのサイトを見てみます
CC0 とは、科学者や教育関係者、アーティスト、その他の著作権保護コンテンツの作者・所有者が、著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを可能にするものです。CC0によって、他の人たちは、著作権による制限を受けないで、自由に、作品に機能を追加し、拡張し、再利用することができるようになります。
つまり、その作品の作者以外の誰でも自由に、商用利用・二次利用が出来る様になる
ということです
※「法律」の解釈に関わる文脈がありますので、商用利用の場合等は改めて法律の専門家や、作者に利用可否を確認してください。
CC0の具体例
NFTコレクションとしてCC0を公言している具体例を紹介します
Nouns

リンク:
NFT界では超有名なプロジェクトになりましたこちらのNouns
管理者不在の「非・中央集権」な運営を実現することでクリプト界隈の人々から熱烈な支持をされております
2022年3月現在、OpenSeaのフロア価格(最低価格)が67.68ETHの超人気コレクションです
リンクを貼ったWEBサイトのSummary(概要)を見ると
「Nouns artwork is in the public domain.」
「Nounsのアートワークはパブリックドメインです。」
とあります。
公に公開されて、著作権等を放棄したプロジェクトということです
Crypto Ninja

リンク:
日本を代表するNFTプロジェクトです
こちらもWEBサイト上で、二次創作・NFT発行・マネタイズなどに利用することをOKであると公言されています
権利放棄が良いのか?著作権ビジネスが良いのか?

ここからは僕の考察が混じります
CC0が良いのか?IPが良いのか?考えてみましょう
それぞれにどんな特徴があるのか、
まずはCC0を掲げて権利放棄をした場合にどんな事がおこるのかを書き出します
- 利用者目線
- 人気プロジェクトの名前を簡単に、無料で使える
- マネタイズもOK、ヒトのふんどしでお金を稼げる
- 作成者目線
- 大勢がプロモーションに参加してくれる
- 仲間、チームが見つけやすい(あるいは勝手に生まれる)
- 名誉や権威性を獲得する
- 共通
- インフラの様な「公共の役に立つもの」が生み出される可能性がある
これと比較する形になりますが、従来のIP(知的財産)ビジネスだとどうでしょうか?
- 利用者目線
- 大手企業など、信頼と実績がある発信元のサービス、作品が利用できる
- 商品のファンでいることは出来るが、それを使ったお金儲けには許可がいる
- 作者目線
- 自分の世界観、やりたい事を色濃く反映できる
- 一人、あるいは、提携先(企業など)のパートナーと仕事をする
- 著作権収入を得ることが出来る
見ての通り、それぞれにメリットデメリットがあります
現状のクリプト系プロジェクト、WEB3.0思考の人々はとかく「中央集権」を嫌う傾向にあります
僕自身、これを否定するつもりはないですし、今後そうなることで楽しみが増える部分もあると期待しています
ただ、全部が全部そうなった方が良いかというとそうでも無いと思うんです
例えば漫画の「ドラゴンボール」
これを「中央集権は良くない!皆の意見を取り入れて作ってい行くべきだ!」
と言って書き進めたとして、果たして面白いものが出来上がったのか?
個人的には鳥山明先生という天才と、プロフェッショナルな担当者さんが作りあげたからこそ、クリエイター陣営の純度が高かったからこそ生まれた作品なのではないかと信じたい!
これは、今後生まれてくるはずのアート・イラスト・漫画・アニメ・・・NFTと親和性が高い全てのクリエイティブな活動に対しても言えることだと思っています
一度CC0(権利放棄)をうたったプロジェクトを元に戻すことは出来ないと思います!
独自の世界観を守りながら、作品を作り続けたいクリエイター様はその辺りを気にしてみても良いのでは、と思います
CC0を公言するにしても、「人を魅了する」プロジェクトでないと意味がないので、それだけの良いモノを人とシェアする覚悟が必要ですね
理解した上でCC0に乗っかるのは凄く良いと思います!
思想も素晴らしいし、クリエイティブだし、流行っているので!!!
僕も良いプロジェクトを見つけて、そこから独自のコンテンツを派生・育てる様な取り組みをやってみたいです
まとめ

CC0(権利放棄)型と、IP(知的財産)ビジネス型は、違いを理解して自分がどっちになりたいのかを選べばよいと思います
- CC0(権利放棄)の場合
- 流行っている考え方、クリプト・WEB3.0思想と親和性高い
- チームアップ、初動の速さ、拡散力が高い
- 成功した場合には、お金よりも名誉や権威性が手に入る
⇒公共の財産を作った人になる
- IP(知的財産)ビジネスの場合
- 企業契約、商品制作などで勝負できる
- 独自の世界観や、創作の純度を保ちやすい
- 成功した場合には、著作権でお金を手に入れる
⇒名作の生みの親になる
クリエイターとしてなりたい姿もそうだし、コレクターとして応援するときの目線にも使える考え方です、理解して損はありません。勉強して良かった!
結論はどっちが好きか!好きな方でやったらエエ!!
以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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