こんにちは、いねおけ(@inaho_orchestra)です
話題のNFT「MEGAMI」(めがみ)がリリースされました!おめでとうございます
そしてMEGAMI(めがみ)の「オリジン30個体」のうちの1人Edo Punkちゃんに私が考えた「origins-lore(伝承)」と呼ばれるストーリーが採用されました!おめでとう!ありがとう!
origins-loreは公式HPから確認できます
▷リンク:origins-lore
- ストーリー作りの手順
- 英訳に気を付けたコト
- 感謝のメッセージ
- 投稿作品原文
こんなことを書いた記事です

僕は物語を書くプロじゃないし、実績も全然ありません!
なので「文章の書き方」を解説する類の記事ではありません
素人なりの努力から見えた「妄想を文章におこすコツ」をまとめた記事です
「文字を書く」ことで、NFT・web3の流れに乗っかれるかもしれない!
イラストや3Dが出来なくてもプレイヤーになれるかも!
そんな事を考えるきっかけになりました。
【MEGAMI】(めがみ)origins-lore(オリジンの伝承)コンテスト

さいとうなおきがファウンダーとなっているNFTプロジェクトMEGAMI(めがみ)
メチャクチャ盛り上がっております
NFT販売開始より数か月前、Discord内では「origins-lore」のコンテストが行われておりました
全部で30個体いるorigin(オリジン)は特別で、全てのMEGAMI(めがみ)のベースになる存在です
それぞれが公式にlore(伝承)と呼ばれるストーリーを持っています
30人のうち、10人は運営側がlore(伝承)を用意
残りの20人は公募で選ばれました!MEGAMI(めがみ)チームのコミュニティ活動の一環です
個人的には「イラスを描けなくても創作活動に参加できる」という点に感動&興奮したことを覚えています
Edo Punk

いくつか作品を応募しました
その中で一つ、Edo Punkという娘のストーリーを採用していただきました!
超カッコイイ和風美女です
ちなみに、自分用に購入したMEGAMI(めがみ)はこの子を基準にジェネから選択

もちろん、本当はオリジンEdoPunkが欲しかったけど、10ETHスタートは手が出ませんでした。。。
購入の決め手は「髪型(姉御)と持ち物(ドス)がEdo Punkちゃんと同じ」ということ
この条件に合致するのは10,000人中Edo Punkちゃんとこの娘だけでした
運営発行の文章を「読む」

さて、ここからはコンクールに文章を応募するまでに何をしたかについて書いてみます
知っている人からみたら当たり前のことばかりかもしれませんが、
「素人がこれをしたら、何とかカタチになった!評価をしてもらえた!!」
というところがポイントだと思っています
まず初めにやったことは「運営が発信してくれた文章を読むこと」です
文章の量はどれくらいなのか?
会話形式なのか?物語形式なのか?
登場人物は何人か?
1つの話でどれくらい時間を進めるのか?
こんな事を考えながら、運営が用意してくれた10人の話を読み進めました
MEGAMI(めがみ)の場合。特に印象に残ったのは以下の様な内容でしょうか
- 話の中にMEGAMI(めがみ)の単語が入る
- クリプトを絡めた話が
- 別の誰かが主人公(MEGAMI オリジン)について語るパターン
- 物語を終わらせるのではなく、続きが気になる様な構成
これから書く物語の「型を決める」

投稿する文字数に制限がありました
限られた文字数で伝える
初めて読んでくれた人に面白いと思ってもらえる様に
文章の大体の校正を決めました
- 時間・場所
- 物語が進んでいるのがどんな場面なのか?どんな時代なのかを最初に書く
- 桃が流れてきた場所が「山の中」なのか「海の側」なのかで大きく印象が違う
- 相手について
- 登場人物は主人公(MEGAMI オリジン)と、もう1人、最大で2人までにした
- MEGAMI(めがみ)本人よりも先に「誰が語っているのか」あるいは、「誰と一緒に行動するのか」を説明することで説得力が増する
- 「洗濯物をするしっかりもののお婆さん」が相手役、といった様な説明
- MEGAMI(めがみ)について
- 主人公(MEGAMI オリジン)がどんな人物なのか
- ビジュアルなど、上記2番の相手役よりも細かく説明
- セリフに特長を付けるなど、キャラクター性も伝わると良い
- 正義感の強い青年「桃太郎」の特長を説明する
- 語りたい物語を書く
- 1~3番の世界観をもとに、物語を書く
- 連載漫画の第一話をイメージ、世界観が伝わって、続きが気になる様な構成を意識
- 桃太郎が鬼退治を決意するに至ったエピソードを創作する感じ
“妹を鬼に変えられてしまった桃太郎、鬼をやっつけて妹と世界を救う旅に出発”
みたいな
- 印象的なシメを書く
- 名セリフで終わる様な爽快感や、あえてモヤッとして続きが読みたくなる様な構成で文章を締めくくる
- 「キビ団子王に、オレはなる!」みたいな
キャラクターから妄想して文字にする

MEGAMI(めがみ)オリジンのキャラクターが生きる設定を妄想します
ナース姿のキャラクターなら細菌と戦うストーリーとか、
アイドル姿だけど本当は人前が苦手だとか、
精霊の姿だから動物と話が出来るとかとか。。。
MEGAMI(めがみ)本人はもちろん、他に人物が出てくるならそのキャラクターについても設定を考えて文章を書いていきます
その際に、先ほど決めた「型」が仕事をします
いつ、どこに、誰(相手)と、誰(MEGAMI)がいて、何をしようとしているのか
この順番に書けば「自分の頭の中の妄想」が、「他の人でも理解できる物語」になります
英語に翻訳

さて、日本語で物語を書くことが上手くいったとしましょう!
MEGAMI(めがみ)の伝承コンテストでは、英文での提出がマストでした
MEGAMI(めがみ)に限らず、今後NFT界隈のこういった取り組みでは英語の方が有利な事はあるかもしれません
- 翻訳ソフトの利用OK
- 翻訳にかかける場合は「主語」を明示的に書いた方が失敗が少ない
- 普段使いの日本語のまま書くと主語がわかりにくくて、登場させる予定のない「彼ら」等が主語になっているケースがあります
- 日本語を英語に翻訳したら、その英語を再度日本語に変換する
- 意図しないニュアンスの英語訳になっていないか確認
MEGAMI運営チームにメッセージ
さいとうなおき先生のイラストに対して、本気で物語を作る遊び、最高に楽しかったです

「絵を見てストーリーを作るなんて一般人には無理だろ」と思っていましたが、そこはさすがの、さいとうなおき先生 それぞれのキャラクターが個性的で、表情・アイテム・エフェクトなどから「想像が膨らむ余地満載」 物語を作るのが本当に楽しかったです
Nurse, Valkyrie, Dragon, Edo Punk, Magical Girl, Elf, Senki, Racing Champ, Destruction 9つのオリジンに対して、物語を作って応募しました! スッと設定がおりてきたものもあれば、考えて考えてひねり出したものもありました
イラストを中心にグルグル頭を働かせる すると、風景が広がって、共演者が現れて、セリフが聞こえてくる。 「MEGAMI達と遊んでいる感覚」が心地よくて、夢中で妄想していたことを覚えています。
人に伝わる文章を書く作業は大変でした。 僕の頭の中にはこんなに面白い世界が広がっているのに! 何だこのつまんねー文章は?という闘いの連続です。
そんな大変な作業を楽しみながらやれた要因は「キャラクターの魅力」だと思います。
MEGAMIオリジン達には つまんねー文章にはハマらない芯の強さがありました。 突拍子もない設定・壮大な環境・ごく普通の日常・・・ など、どんな設定にも埋もれない輝きがありました。
プロボクサーが「どんなパンチを打ってきてもいい」と言って練習に付き合ってくれている様な。 圧倒的な存在感でイラストが文章を受け止めてくれる感じ。 僕の人生では体験したことがない新しい感覚でした。
イラストを描く以外の道で イラストレーターと仲良くなれる、あるいは、肩を並べて歩けるかもしれない と考えるきっかけになりました。 MEGAMIチームの皆様 本当に楽しいイベントを企画いただきありがとうございました。
Edo Punkの伝承(原文)に選んでいただきとても嬉しかったです!
MEGAMI(めがみ)に投稿したorigins-lore(伝承)
コンテストに応募した文章をココに残します
コンテストには英語で投稿しましたがここでは日本語で残します
せっかく書いたので、MEGAMIのディスコードに埋めておくだけだと寂しいので、完全なる自己満足の為に公開します
「MEGAMIの二次創作!こういう方面からも応援していますよー!!!」
の声を運営チームに届けたいです✨
origins-loreは公式HPから確認できます
▷リンク:origins-lore
イラストと併せて楽しんでもらえると幸いです
Nurse
Nurse(ナース)
「何故俺が外食店を続けているかだと?」
確かに、世界的な感染症の流行から今年で10年。ワクチンや治療薬の進化と、ウィルスの変異の追いかけっこに終わりは見えない。
わざわざ危険な外の世界で、マスクを外してモノを食べるやつなどほとんど見かけなくなった。不幸な世の中になったもんだって?そうでもない。メタバース空間で人の望みはほとんど叶う。
「じゃあなんで実店舗の中華料理屋なんて続けてるんだって?」
ガラガラガラ
勢いよく開いた扉。手足を外気に晒し、顔にマスクも付けず、走って来たのか肩で息をしながら彼女はやってきた。
「おじさん!いつものお願い!」
彼女は国家感染症対策組織のメンバーだ。マスクなどの保護具無しにクラスS濃度汚染区域で生活が出来る特殊な身体を持っている。
何でも「後天性免疫極限活性化症候群」ってやつらしい。
「女神耐性」なんて呼ばれることもあるな。
「はいよ、いつものやつね!」
「後天性」ってところがポイントだ。なにをキッカケに発症したのか分からないから、発見時点の彼女の生活を変更する事は法律で禁じられている。生活の何かを変えて、彼女の特性が失われたら国家にとって多大な損失となるからだ。
「彼女が食べに来る店」に認められちまったから、店はやめるにもやめられねぇ。
国からの補助も十二分だから、やめる理由も無いんだけどな。
「おじさん”いつもの”だよぉ~」
にやにやと、イタズラな笑顔でこっちを見てくる。
食べるものが自分で決められないというのは可愛そうなもんだよな。と思ってつい、いつもと違う料理を出してやったんだ。はじめてそれを食べたときのあの子の笑顔は今でもわすれられない。それからというもの「いつも」違う料理をバレないように出してやってるんだ。
「くぅー、おいしかったよ!いつも通りの味!ありがとう」
おう!こっちこそありがとうな、いつも世界の為に戦ってくれて。腹減ったらまた来いよ!
Valkyrie
Valkyrie(バルキリー)
May, 17th, Kiona era 792
七日七晩雨が降り続いた。100年を超える観測史上、最も多い雨量であった。
八日目の朝、雨が上がると共に、我々と龍の戦闘が始まった。
私達は武器を身に纏う。武器は技術の結晶だ。
先人から受け継いだ技術に、新たな技術を継ぎ足すことで完成度を高め続けて来た。
戦闘隊長の私が振るうのはMegamiの剣。この国で最も力のある剣だ。
龍が焼き尽くした”あの場所”は、水を清浄にし、土を育て、作物を育む大切な場所だった。
そんな”あの場所”で武器を手に取り、戦闘するなど考えたことも無かった。
これ以上、彼女達に破壊はさせない。
「武器を取れ、我々の正義を示すぞ!」
Dragon
Dragon(ドラゴン)
May, 17th, Kiona era 792
七日七晩雨が降り続いた。100年以上生きてきた中でも一番沢山雨が降ったと思う。
八日目の朝、雨が上がると共に、僕達とValkyrieの戦闘が始まった。
僕達は炎を吐く。大きく息を吸い込んで、お腹底を震わす感じで息を吐くんだ。
より熱く、より眩しく、より大きな炎を出せるとカッコいいんだぜ。
僕の炎はこの国で一番。龍のMegamiもビックリするだろうな。
Valkyrieが壊した”あの場所”は、熱を生み、土を固め、獲物が育つ大切な場所だった。
そんな”あの場所”を炎につつみ、戦闘するなど考えたことも無かった。
これ以上、彼女達に破壊はさせない。
「炎をあげろ、僕達の正義を示すぞ!」
Edo Punk
Edo Punk(江戸パンク)
星も見えない闇夜だというのに、彼女の顔がはっきり見える。
間違いない、昼間会ったそば屋の娘だ。
光源は俺の車。真っ赤に燃えている。
俺は嘘の天才だし、詐欺は天職だと思っている。
摸造品売買も上手くいった。「12の言葉」も奪ってやった。
相手が望む言葉をかけて、こちらが思う通りに行動させるだけの簡単な仕事さ。
昼間、そば屋の娘に嘘を見抜かれたのはショックだった。
0.001ETHの天ぷらを一つ、食べてないふりをして店を出ようとしたんだ。単なる暇つぶしさ。
「お客さん、天ぷら食べましたよね?」
絶対に誰にも見つからない様にやったつもりだった。それを見破られたのは少しプライドが傷ついたけど、これは仕事じゃない。これは遊びだ。
「ごめんなさい、忘れていました、思い出させてくれてありがとう」
こう言って会計を済ませて外に出たんだ。
あのとき、俺がついた小さな嘘を見破った娘が目の前にいる。
考えてみたら、嘘を見破られたことなど20年振り返っても記憶にない。
「あんたからは嘘と不幸の匂いがするよ」
間違いなく、昼間会ったそば屋の娘だが雰囲気がまるで違う。
頭につけている鬼のアクセサリーは、目が合っただけで食い殺されそうな迫力だ。
手に持っていた短刀は彼女が力をこめると青白く光り、少し浮いたかと思うと、次の瞬間には俺の車を貫通していた。
「詐欺にあったけどお金が戻ってきたんだ。Megami様ありがとう!」そういえばこんな投稿を目にしたことがある。本物の詐欺師が金を返すわけがない。妄想か作り話だと思っていたけどまさか・・
「あんたの嘘は許さない。奪ったものを返すんだ。」
Magical Girl
Magical Girl(マジカルガール)
ある晴れた日の日曜日。
家に小包が届いた。
差出人は「世界魔法協会第一支部」とある。
もしかして…少女は先日応募した「5人組魔法少女戦隊」の求人を思い出した。
ストーリー仕立ての求人概要には魔物や悪人を倒す様な事が書いてあった。ファンタジーすぎて本当は何をする仕事なのかよくわからなかったけど、必要スキルの1つに「愛嬌」があったので、動画配信とか芸能活動に繋がるのかなと思って応募した。
早速小包を開けてみる。
8インチくらいの長さの綺麗な魔法の杖が入っていた。
手に取ると、少し重たくてヒンヤリとした肌ざわり。装飾品につなぎ目などは目立たず仕立が良い。
「わぁ、キレイ。ファングッズかな?出来がめちゃくちゃ良いね」
「こちらのカードも手にとってください」
!!!?
声の方に目を移すと、先程の小包の奥にカードが一枚入っている。
手に取ると…
「驚かせてごめんなさい。世界魔法協会のピエールです。厳正なる審査の結果、あなた様に魔法少女となっていただくことが決定しました」
「えー!ヤッタァ楽しそう!レッスンとか、他のメンバーに会えるのはいつですか?」
「それに関しては1つお詫びがございます。魔法少女は5人選出予定でしたが、他に条件に該当する方がおりませんでした」
「なのであなた様には特別に、体力・知力・魔力・武力・愛嬌の全5属性を極めたMEGAMIを目指して頂きます」
ん?何か嫌な感じがする。
言ってる事も意味不明だ。妙に仕立ての良い杖も、通話中の光るカードもリアルすぎる。
「生憎レッスンの用意がございませんので、さっそく小さな使い魔を滅しに参りましょう」
使い魔?滅する?芸能活動じゃないの?
本能的に危ない感じがする!
「やっぱやめたいかも・・・」
言いながら、少女は光の中に消えていった。
Elf
Elf(エルフ)
樹齢数千年の大木。
透明な池の水の中で、魚が宙を浮くように泳いでいる。
新鮮で神聖な空気に満たされた森の中に彼女はいた。
若葉色の髪の毛。
穏やかな晴れの日の様に明るい青空色の瞳。
彼は「森そのものみたいな女性だな」と思った。
彼女が手にしている小さなラジオと、匂いのキツイタバコが無ければ、この森の中で彼女を見つけることは出来なかっただろう。
手に広げている経済新聞と合わせて、森の神聖な雰囲気は台無しになっている。
「なぁそこの君!SDGsって知っているかい?」
彼女の方から話しかけてきた。
視線は新聞に向けられたままだ。
「はい、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことです。私は真に豊かな森というものがどんなところなのかを調査、体感しに来ました」
ニヤリ
彼女は口角を上げ、少し見下した様な目付きでこちらをむいた。
「おめでとう青年。知らないなどと言ったら、我々「森」は人間を敵と認識するところだったぞ」
強い口調では無い。
しかし、身体の芯まで響くような、心の底に刺さるような迫力があった。
「私は森のMEGAMIだ。私達自然はお前達人間を秤にかけている。共に歩むことが出来る存在なのか否かを見定めている。」
「私達の関係は、持続可能だと思うかね?」
森の命全てがコチラを見ているような感覚があった。直後に彼の意識は途切れた。
Senki
Senki(センキ)
仕事を終えた太陽が水平線の彼方に沈んでいく。
水色から赤、そして黒に変化した晴天の夜。
月が仕事を開始した。
20xx年の地球では、月光発電が盛んに行われている。
8年前に発見された、月の特殊な波動エネルギーは「Gekko」と命名された。
Gekkoは特定の物質に対する干渉能力が極めて高い。
Gekkoと特定物質の共振反応からは爆発的に大きなエネルギーが発生する。
最も反応が大きい特定物質の1つが「月の石」だ。
簡単に言うと、月から石を持ち帰る。それを月明り、正確にはGekkoに当てると発電所を作ることが出来る。
20xx年の地球では、月に対する密漁行為が後を絶たない。
月の石は、爪の先程の大きさで数千万円から数億円の市場価格で取引が行われている。
僕達は密漁行為から月を守る為の特殊チームに所属している。
僕はGekkoを動力や武力に変換するGekkoエンジニアです。
彼女はGekkoアーマーのパイロット。彼女は養成学校の最高評価であるMEGAMIクラスの認定を取得した天才です。
「今日は雲一つない晴天です。穏やかな夜には密猟者が多く発生します。周囲のモニターやセンサーの情報を集約してサポートしますので、対応よろしくお願いします。
「了解!片っ端から叩き落とすよ!」
言葉と同時、一回の跳躍で空高く舞い上がる彼女。
気球や風船、ロケットタイプなど、様々な形状の飛翔体を次々に撃墜する。
「飛行許可が取られているものは壊さないでくださいねー」
「私のご機嫌次第だね!おやつのチョコレート準備しておいてね!」
Racing Champ
Racing Champ(レーシングチャンプ)
世界で最も有名な仮想通貨は今日も採掘作業を続けている。
ブロックチェーンの承認作業の為に採掘が行われている事を意識している人はあまり多くない。
自動車レース「Crypto F-1」では参加チェーン全てのトランザクション承認手数料を72時間プールする。
Crypto F-1の勝者は、プールされた承認手数料を総取りに出来るのだ。
Crypto F-1は、仮想通貨のトランザクション処理能力が、マシンパワーに連動する自動車レースです。
自動車レースファンの多くは、この期間中に沢山買い物をしてGAS代をレースに寄付します。沢山の企業がこの日にあわせて大規模なセールを実施します。
彼女がCrypto F-1に初めて参加したのは2年前です。
彼女が開発したブロックチェーンは処理速度が早く、大量の情報を並列処理が可能で、堅牢なセキュリティ構造を有しています。
これらをマシンパワーに反映した彼女の自動車は最高速度・加速性能・コーナリング特性の全てが一級品です。
かつて、優勝インタビューでこんな会話がありました。
「このブロックチェーンやコインを使って、どんなビジネスをする予定ですか?」
「ビジネスのことなんて考えてなかったです。ただ早く走りたかったんだ。」
若者が少し照れくさそうに答える姿は反響を呼び、世界中にファンが沢山生まれました。
ブロックチェーンはRace Queenと名付けられました。
ことしのレース会場は海の傍。
日差しが少しキツイので、冷たい飲み物や、アイスクリームが飛ぶように売れています。
彼女の自動車がスタートラインに並びました。自動車の名前はMEGAMI。
「MEGAMIプロトコルを使ってどんなビジネスを展開しますか?」
「もっともっと速くなりたい。だから応援してくれる皆からパーツを提供してもらえる様に、私の開発ノウハウを簡単に流用出来るプロトコルにしました。無料だから儲からないけど、速くなれるならそれでいいんだ」
砂浜のスタートラインに300台を超える自動車が並んだ。
今年も、Crypto F-1が開催されます!
Destruction
Destruction(破壊)
私は270年と少し生きている。
普通の人間の人生3、4回分でしょうか。
私には、拒絶したものを破壊する能力があります。
21歳のとき事故に巻き込まれました。
「死にたくない」と、死を拒絶したところ、自分の死を破壊してしまいました。
感情の起伏は、拒絶に繋がります。
拒絶したものを破壊する力はとても危険です。
だから私は感情の起伏が嫌いです。
感情をフラットに保つことが拒絶と破壊を起こさない唯一の方法だから。
彼は絵を描く仕事をしている。
仕事といっても、絵で収入を得られたのはごく最近の事です。
電子データのイラストに価値を持たせる技術が出来たのが理由らしい。
私の死を破壊したあの日から年を取ることはありません。
きっと何も食べなくても死ぬことはないだろうけど、食事は好きです。
小さな家を買いました。そこでお酒と、料理を提供する小さな居酒屋を経営しています。
もう60年ほど店を続けているけれど、私が死を破壊した存在だということに気がつく人はいません。「いつまでも若いね」などと言われるくらいです。
絵描きの彼は、3年ほど前から店にくる常連客だ。
絵の話をするとき、彼は本当に楽しそうに笑う。
本当に小さなこだわりの話を、閉店時間までずっと聞かされたことがある。
私には理解できない内容だったけど、あまりにも必死だったから笑ってしまった。
笑ったあとに、驚いた。接客用の愛想笑いの他に、笑顔になることなどなかったから。
「あなたの笑顔はMEGAMIの様に美しい。あなたをモデルにイラストを描いても良いですか?」
「や、やめてください」
彼の申し出を断ってしまったけれど、彼は破壊されなかった。
顔が熱い。耳の先までムズムズする。
あとがき
超!自分語りの記事でしたw
この通り、僕は全力でMEGAMIを楽しんでおります!
引続き楽しんで参ります!
こちらの記事でもMEGAMI愛を語っているので、是非見ていってください
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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