NFT盛り上がっていますね!実力のあるイラストレーターが、SNS以外の方法で国内・国外の投資家やファンを獲得していく様子に憧れます。
盛り上がりを見せる一方で、NFTやOpenSeaやっぱり難しくてやりたくない。という方も多いのではないでしょうか。
特に、初見の人のハードルを上げているのがイーサリアムのGAS代。
あるいは、GAS代を最小限に抑えてくれるポリゴンの複雑さではないでしょうか。
私は、主戦場となるイーサリアム(Ethereum)と、GAS代の安いポリゴン(Polygon)の双方を使って、OpenSeaでNFTの売り買いが出来るところまで準備が出来ました。
この記事では、OpenSeaにおけるイーサリアム / ポリゴン取り扱いのメリットデメリットと、ポリゴンで始める手順について解説します。
難しいポリゴンの話よりも先にまずはOpenSeaを始めたいという人にはこちらの記事がオススメです。
▷NFTアートを始める【簡単5ステップ】OpenSeaアカウントの作り方を「画像つきで解説」
まだ仮想通貨に抵抗があるという方には、こちらの記事がオススメです。メリット・デメリットを紹介しています。
この記事を書いた人

OpenSeaにおけるイーサリアムとポリゴンの取り扱いについて
イーサリアムとポリゴンで気になる違い
イメージをイラストにしてみました。

ブロックチェーン
OpenSeaの中に島がいくつか存在していて、島ごとに創作活動や売買のルールが異なる様なイメージです。島の事をブロックチェーンといい、「イーサリアム」と「ポリゴン」は異なるブロックチェーンです。

2021年10月現在、ポリゴン上で直接取引が出来る国内の仮想通貨取引所がありません。なので最初にイーサリアムで使える資金を入手する必要があります。
安心・オススメの取引所を照会している記事はこちら
利用する通貨
「イーサリアム・ポリゴン共にイーサという通貨が利用可能」
イーサリアム島でも、ポリゴン島でも、イーサという通貨で売り買いが出来ます。どちらの島のイーサも価値は同じですが、島をまたいで売買することはできません。

同じ価値の「イーサ」を利用するけど、「イーサリアムイーサ」と、「ポリゴンイーサ」があって、売り買い出来るものや利用可能なサービスが異なるよ。 名前がどっちもイーサってのがややこしいよねー。
通貨の移動
島をまたぐイーサの移動を行う為には、専用の橋を渡る必要があります。
橋を渡らずにイーサを移動させると消滅するそうです!要注意!!!
また、橋を渡る際にGAS代がかかります。日によって、時間によって値段が変化しますが、私が見ている1か月以内でも8000円~10000円程度の幅で変動がありますので、結構厄介です。これはタイミングを見るしかありません。

ブロックチェーンを移動するときは手続きが必要だよ。
手続きを忘れると通貨がなくなるので要注意。手続きにはGAS代がかかるよ。
登録料
「イーサリアム・ポリゴン共に登録は無料」
作品を作って登録するまでは、 イーサリアム島、ポリゴン島共にお金はかかりません。
ウォレットの初期化料金
「イーサリアムはウォレットの初期化に費用が必要」
作った作品を売る際に、イーサリアム島の場合は初回にウォレットの初期化費用が必要です。これは初回のみ発生するお金なので2回目以降は発生しません。こちらもGAS代として発生するので、日付や時間によって変化します。21年10月現在だと、8000円~10000円程度かかる印象でした。
「ポリゴンはウォレットの初期化費用なし
一方で、ポリゴン島の場合は初期化費用がかかりません。初めて触ってみたい場合にはありがたいですね。ただし、初めて触る為には上述した「橋を渡る」作業が難しいのでこれについては後述します。

イーサリアムは比較的簡単に始められるけど初回に手数料が発生するよ。
ポリゴンは手数料がかからないけど、始めるのが難しいよ。
GAS代
「イーサリアムは何かとGAS代が必要」
イーサリアム島は、何をするにしてもチップが必要になります。
作品を購入する為にも必要。自分の作品を誰かにプレゼントするにも必要。
とあるクリエイターに「あなたの作品を○○Ethで買いたいです」と言うだけでも必要で、その作品を買えなかった場合にもGAS代を徴収されます。
作品を販売する場合にはGAS代がかかりません。購入する側が負担する思想になっている様です。なので初回のウォレット初期化が済めば何度もお金が発生することはないです。この点はありがたいですね。(オークション形式など凝った出品形式にするとこの限りではないので良く確認してください。)
「ポリゴンは基本GAS代がかからない」
上記の通りなのですが、OpenSeaのヘルプセンターにある内容を引用するとこんな感じです。
・高価なウォレットの初期化料金はもうありません。
・NFTの売買はガスフリーです。
・ガス料金は、ETH資金をPolygonネットワークに転送する場合にのみ必要です。

イーサリアムは何をするにもGAS代が必要ね。
ポリゴンは基本GAS代がかからないよ。
OpenSeaの外で、橋を渡るとき(イーサリアム⇔ポリゴン移動)にお金がかかるけどね。
客層
「イーサリアムの方がマーケットが圧倒的に大きい」
ここまで見ると、ポリゴンの方が圧倒的に良いのでは?となった人がいるかと思います。
しかしながら、主戦場はイーサリアムであり、有識者曰く、売買を行っている人の数やお金の量は圧倒的にイーサリアム島の方が多いそうです。
何をするにもお金がかかるので、出品者の本気度が見える⇒購入者側は安心して選べる。という考え方の様ですね。
イーサリアムとポリゴンどっちが良いか?
しっかりとモノ作りをして、本気で商売につなげたい場合はイーサリアム。
初心者で、とりあえずお試しで触ってみたいという場合はポリゴン。
というのが良さそうです。

イーサリアム島には人とお金が沢山あるみたい。
ポリゴンはGAS代がかからないけど、その分冷やかしみたいなクリエイターも多いからブランド力が弱いんだって。
ポリゴンブリッジの手順
手順
前提条件としてウォレットはMetamaskを利用します。
国内の仮想通貨取引所でイーサを入手して、Metamaskをパソコンにインストールして、仮想通貨取引所からMetamaskに資金を移動するまでの流れはこちらのページを参照してください
▷NFTアートを始める【簡単5ステップ】OpenSeaアカウントの作り方を「画像つきで解説」
Metamaskの設定だけが知りたい場合はこちらのページにまとめてあります
Polygonネットワークに接続する

手順①
Metamask上部にあるネットワークの切り替えボタンをクリック。

手順②
カスタムRPCをクリック。

手順③
各種情報を入力します。最新の推奨設定は更新されていることがあるので、Polygonの開発元情報も参照することをお勧めします。
入力が終わったら保存を押します。
Polygon Mainnet
https://polygon-rpc.com/
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MATIC
https://polygonscan.com/

手順④
新たに作成した Polygon Mainnet を選択する。

手順⑤
これでPolygonネットワークに接続が完了です。
ポリゴンブリッジする
いよいよイーサリアム島からポリゴン島に渡っていきます。

手順①
PolygonBridgeを実行します。
(ポリゴンサイトへのリンク)

手順②
このとき、自身のMetamaskのネットワークはイーサリアムにしておいてください。
Metamaskを選択。

手順③
イーサリアムから(from)ポリゴンへ(to)ブリッジする設定になっていることを確認。
ブリッジする価格を設定。
transferをクリック。
※イーサリアム⇒ポリゴンのブリッジ手順(行き)の話を説明していますが、ポリゴン⇒イーサリアム(帰り)にもGAS代が発生します。帰りのGAS代はイーサリアムのウォレットから引き落とされるので、手持ちを全額入れてしまうと帰れなくなるか、新たに入金する必要が出てしまいます。
予算を決めてお試しする人は注意してください。

手順④
以降は内容を理解して、自己判断をしながらContinueを続けていきます。
重要事項の記載。内容をシッカリ確認する。

手順⑤
ガス代がいくらかかるかの情報です。

手順⑥
要注意です。transfer modeが複数(2種類?)あるらしいです。今回の例で示すPos Bridgeはポリゴンからイーサリアムに戻すときの時間が3時間程度で済むのに対して、別の方式だと7日程度かかる可能性があるそうです。

手順⑦
転送中の表示

手順⑧
転送完了
ポリゴンブリッジ 帰りの話
超重要
ポリゴンのイーサを日本円に戻そうと思った場合、そのまま仮想通貨取引所に送ってはいけません!
国内の仮想通貨取引所はポリゴンネットワークに対応していないので、ポリゴンから送金すると受け取れず、資金が消えてしまいます。取り返せません。
ポリゴンイーサ ⇒ ポリゴンブリッジ ⇒ イーサリアムイーサ ⇒ 仮想通貨取引所
の様に、来た道の逆順をたどる必要があります。
さらに注意点があります。帰りもGAS代が発生するのですが、イーサリアムネットワークのウォレットから引き落とされることになるので、ここに資金が必要です。
必ずイーサリアムのウォレットにガス代のイーサを用意しましょう。
ブリッジ後の資金の確認方法
ブリッジ完了後、私はとても焦りました。
手持ちの資金が消えた?Metamaskに残高がない(表示がない)!!!
実際はそんなことは無くて、資金を確認できます。2種類確認方法をお伝えします。
Polygon Walletによる確認

手順①
PolygonWalletを開きます。
(ポリゴンサイトへのリンク)

手順②
Polygon Walletの中に資金があることを確認できました。
Metamaskによる確認

手順①
メタマスクにて、トークンの追加を行います。
トークンコントラクトアドレスに下記を入力。
0x7ceb23fd6bc0add59e62ac25578270cff1b9f619
そうするとシンボルその他が自動で入力されます。

手順②
WETHとして、自身のMetamask上にもPolygonネットワークにあるイーサの残高が確認できました。
NFT参戦の準備が出来たならば!
お疲れ様です。ポリゴン開通おめでとうございます!
ここまでたどり着くだけでもかなりの労力とITリテラシーが必要だと思います。スゴイ♪
国内でNFT参戦を進めている人はまだまだ少数派です。先行者優位となるポジションをとりに行くのに役立つ情報があります。
仮想通貨取引所に登録する

作品を買って市場の流行を感じるにも、作品を売って利益を上げるにも、仮想通貨がないとはじまりません。仮想通貨に関する記事と、オススメの取引所がこちらです。
【イラストレーター向け】GIF制作もNFTウケ良し!クリスタで良絵を描く

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購入したPolygonチェーンのNFT作品紹介
僕が実際に購入したPolygonチェーンのNFT作品を紹介します
国内クリエイターさんのコレクションです

▷MushMate
キノコモチーフのイラスト。実在するキノコからキャラクターを作っているそうです

クセになる表情と艶やかな色使いが魅力のイラスト作品です
実際に購入してみて感じたこと
ポリゴンチェーンの作品は、GAS代がかからないのはもちろんですが、価格設定自体が凄く割安に感じるケースが多いなと感じました
何故なのか?これは個人的な感想&考察なので当てはまらないケースも多分にあると思いますが・・・
国内のNFTクリエイターさんの定番の流れとしてポリゴンチェーンで実績を作ってからイーサリアムチェーンで本格デビューするという文化があります
この流れに乗っている、あるいは、乗ろうとしている実力あるクリエイターさん、マーケティング力のある企画人さんがポリゴンチェーンに潜んでいる✨
そういったコレクションに出会えたことが、お得感の正体なのかなと感じました
(個人の感想です。投資は個人の判断で!!!)
まとめ
私自身の作業の記録として、今後何度も再現できる事を心がけて記事をまとめました。自分に向けた資料なので、わかりにくいところがあるかもしれません。修正や改善が必要な個所があれば教えていただけると幸いです。

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