2022年1月25日
手塚治虫の漫画原稿で構成されたデジタルアートNFT(※)を購入しました
日本人なら知らない人はいないであろう「手塚治虫」先生
漫画好きなら一度は目にしたことがあるだろう「手塚治虫」作品
日本が世界に誇れる歴史上の偉人、巨匠「手塚治虫」
数量限定のアート作品を購入出来たこと、
ブロックチェーンに「保有者が僕であること」が刻みこまれたことに喜びを感じます✨
そんな経験をシェアする記事です
※NFTとは、ノン・ファンジブル・トークンの略で、代替不可能とされているデジタルデータのこと。これについては下の記事が参考になります
NFT購入に役立つ記事はこちらにまとめてあります
▷【簡単5ステップ】OpenSeaアカウントの作り方を「画像つきで解説」
From the Fragments of Tezuka Osamu

こちらのタイトルが、今回紹介するNFTプロジェクトの名称です
漫画を文化として世界に発信したパイオニア的存在の手塚治虫先生
生涯に描いた原稿数は15万枚、作品は700タイトルにも及ぶとのこと!
これらを「デジタルアート」として再生成
手塚プロダクション公式のアートとしてリリースされたのが今回の取り組みです。
どんなアート作品が出品されたのか
大きく分けて「漫画の3タイトル」と、「2種類の作品群」を組み合わせて6種類のアート作品の発売が発表されました。
■漫画のタイトル
- 鉄腕アトム

- 火の鳥

- ブラックジャック

■作品群
- モザイク画
- 漫画を断片カットしてモザイク素材として使用
- 遠くから見ればキャラクターに見える、近くで見れば漫画のコマが見える
- 世界で一点限りの作品(1タイトルにつき)
- 購入方法はオークション
- 開始価格は10ETH
- ジェネレーティブアート
- モザイク画で利用した画像素材を利用
- 大・中・小の画像ブロックをランダムに配置
- 大(Large)は対象タイトルのカラー原稿が1つ配置
- 中(Medium)は対象タイトル以外の作品900百種類以上の中から4つ配置
- 小(Small)は対象タイトルの原稿を32個配置
- 数量は1050点(1タイトルにつき)(一般販売は1000点、50点はプロモーション用)
- 購入方法は早押し
- 固定価格0.08EH
NFT購入時の雰囲気
上記紹介を見てもらえればわかる通り、「モザイク画」の方が圧倒的に価値が高いのですが、開始価格10ETHのオークション形式ということなので、庶民の僕は断念。
ジェネレーティブアート狙いということになります。
鉄腕アトム_ジェネレーティブNFT

手塚治虫NFTジェネレーティブ
初回は鉄腕アトムの2021年12月13日
僕は仕事で参加出来ませんでした
TwitterやDiscordでの書き込みで印象に残ったのは
「つながったから安心して、良さそうの選んでたら買えなくなった」
といった趣旨のもの。
これは良い勉強になった!!!
火の鳥_ジェネレーティブNFT

手塚治虫NFTジェネレーティブ
2回目は火の鳥。2022年1月24日
これは参加出来ました!
お昼の12時に販売開始だったのですが・・・遅刻
うっかりミスです!
でも12時5分頃にサイトを見に行くと、発行状況は1000個中10個程度(10/1000)
あれ?まだ余裕じゃね?
てか「火の鳥」思った以上に人気無い過ぎてこんなにも購入されないの?
不憫!悲しくなってくる!!!
などと一瞬、手塚治虫先生に同情の思いすら抱きました。
・・・否、
そんな訳ありません。
サーバーが混雑していて、そもそも購入画面に進める確率が宝くじ状態
の御祭り、確変、大フィーバー状態だったのです。
購入ボタンをポチる ⇒ クルクル ⇒ 時間を空けて出直してね♪ ⇒ 購入ボタンをポチる ⇒ クルクル ⇒ 今混んでるからまた後でね♬ ⇒ 購入ボタンをポチる ⇒ クルクル ⇒ 今人が沢山いて恥ずかしいから後で二人で会おうね♡ ・・・・
的な、クリック、クリック、ひたすらクリックを繰り返す虚無な時間
全然動かない発行状況カウンター
ホントに誰か買えてるの???そんな雑念を見透かしたかの様に、動くカウンター!
「き、急に発行数が100を超えている・・・だと!?」
ほんの一瞬、雑念を挟んでクリックをさぼったその瞬間にたまたま購入窓口が開かれたということか?だとしたら俺は何てバカな男なのだろうか
確かに相手は言っていたのだ「また来てね」と。疑った俺が悪い!
クリック!クリック!!クリックを繰り返すのだ!!!
・・・クリクリすること一時間。購入画面には一度も進めずSOLD OUT!!!
指が痛てぇよ。。。
ブラックジャック_ジェネレーティブNFT

手塚治虫NFTジェネレーティブ
3回目はブラックジャック。2022年1月25日
前述、火の鳥の翌日!開始時刻は同じく昼の12時。
言うてもね!火の鳥よりも、ブラックジャックの方が好きだから!
断然思い入れあるから!
こっちが本命だったんだから!
闘魂注入!
遅刻厳禁!
気炎万丈!
夜露死苦!
とにかく気合を入れて、12時ジャストにサイトにアクセス&更新ボタンをクリック
購入ボタンをクリック!
すると、昨日の火の鳥では見ることが出来なかった
「作品選択画面」がキター
ここでハッと思い出す・・・鉄腕アトムの体験談
「つながったから安心して、良さそうの選んでたら買えなくなった」
確かに、画面上に「60秒以内に何ちゃらかんちゃら」と書いてあったのですが、余裕が無くて全文読めない上に、スクショも取れませんでした。惜しい事をした・・・
覚えているのは、画面上に小さく3作品が並んでいたこと
もしかすると、矢印キーとかがあって、それを押すと次の3作品とかの表示が出来たのかも?ですがそんな余裕も度胸もなく、最初に表示された3つの中からぱっと見の印象が良いものをクリック
喜び・焦り・思考・妄想色々がギュギュっと凝縮された瞬間なので、体感的には60秒ギリギリだったんじゃないかと操作中はドキドキしていましたが、後になって冷静にやったことを整理すると、おそらく購入ボタンをクリックしてから作品決定するまで10秒以内だったと思います。
その後はすんなりMint(発行・購入)画面まで進めて、無事に1点購入出来ました✨
開始時間厳守、重要でした!
ちなみにその後にもう一つ買えるかも?と思ってクリック戦に参加してみるモノの、昨日の火の鳥同様全く繋がらず、徐々に増えていく発行済カウンターを眺めるだけで終わりました。
NFTにする意味
手塚治虫作品に価値があることはわかる
とはいえ、漫画のオリジナル原画でもなければ、
サイン色紙でもない画像ファイルに何の価値があるの?
そんな声も聞こえてきそう。
NFTにするからこそ見えてくる価値を、僕なりに解説します
公式であることが確認できる
公式HP上にもある通り、「手塚プロダクション公式のアート作品」なのです
NFTとして、ブロックチェーンに刻まれたこの情報は、基本的には偽造が不可能
画像ファイル自体をコピーすることはいくらでも出来るのですが、NFTとしてブロックチェーン上にあるデータだけが本物であること、公式である事を確認出来る点が大きな意味を持ちます。
日本を代表する漫画家の「オリジナル原画」や、「サイン色紙」、一体どのくらいの数があるのでしょうか?
秋葉原で10万円で売っているそれ、本当に本物ですか?
池袋で同じものが1万円で売っているの見ましたけど?
本物と鑑定したのは腕の良い鑑定士ですか?
作者に本物かどうか確認したんですか?
こんな疑いを持つ余地すら与えない。
本物である事をブロックチェーン上に、間違いなく本物であることが書き記されているのです。
ジェネレーティブアート
「1000枚限定!アライグマのカワイイ写真」
「全部で1000種類!動物園の人気者達のカワイイ瞬間を1枚の写真で切取り」
どっちが魅力的に感じますかね?
僕は後者です。
NFT界隈に住む人達も、後者を選ぶ傾向が強いと思われます。
1000個全部違う!
だから個性が生まれる!!
中には珍しいモノだったり価値が高いものが出てくる!!!
こういうのがNFTオタクや、投資家達を熱くします。
ただ、全品違うものを作るのは現実的には手間も予算もかかって難しい・・・
そこで注目されているのがジェネレーティブアート
ある程度の素材をコンピュータに食わせて、
ルールを決めて、
ボタンをポチっとすると、
コンピューターが良い感じに組み合わせを決めて出力してくれるアートです
人の意思が介在しない「偶然が生み出す組み合わせ」に美を感じるものだとされています
こういった趣向の作品をNFTにすると、1000個全てが「別のモノ」であることも証明されるので、所有者の満足度は上がるのです
価値観を共有できる
NFTマーケットプレース(OpenSeaなど)が誰でも利用可能という点も魅力です
僕が持っているの見て!
あなたが持っているもの見せて!
どの作品が今どのくらいの価格で売りに出ているか?
自分の好きなジャンルの作品をどれくらいの人が持っているのか?
こういった情報を眺めること・発信することが可能になってきます。
劣化・紛失しないデジタルデータ
先に例を出した漫画原画や、サイン色紙。
これと比べて有利な点として良く挙がるのが
「電子データは無くならない・劣化しない」というもの
確かに、日光に当たって黄色くなったりはしませんし、管理方法を間違えてカビたりはしません。
ただまぁ、誤操作で誰かに送ってしまったり、ハッキングに合って奪われたりしてしまうリスクがあるので、個人的には電子データの方が優れていると言い切れないと思っています。
手に持つ事が出来る漫画原画、すっごく魅力的ですしね
「電子データのNFTならではの良いところ」もあるという感じでしょうか。
資産になる可能性

先ほども少し触れましたが、NFTの場合オンライン上で作品を売り買い出来るマーケットプレイスがあります
なので、今回僕が参加した様な手塚治虫プロジェクトからの直接購入(一次流通)が叶わなかった場合でも、マーケットプレイスを覗きにいくと二次流通取引が解放されています!
多くの作品を沢山見ながら、全体にどんな作品があって、自分はどれが欲しいのかをゆっくり考える場合には、二次流通の方が操作しやすいと思います
価値あるコレクション程、徐々に値上がりしてく傾向にありますが、逆に値段が下がっていく期間もありこれは相場を見るしかありません
「飽きたら売る」「お金に困ったら売る」「他の欲しいものが出てきたから売る」「利益が出そうだから転売する」ということも可能です
従来の中古販売や、転売と大きく異なる点は「二次流通においても、製作者にロイヤリティが発生すること」でしょう
例えばブックオフに漫画本を売ったとしても、ブックオフから漫画家や出版社に対する報酬が発生することはありません。
あるいは、人気のゲーム機を買い占めて、高額で転売する転売ヤーがいた場合、転売で得られる利益は転売ヤーのみが得る利益になります。
NFTの場合はそうはならず、二次流通以降も販売当初に設定されたロイヤリティが、製作者に還元される仕組みになっています
こうしたことから、NFTの場合は転売的な二次流通に対して歓迎ムードがあります。
開かれたマーケットで健全な取引が実施できるということで、「売ればお金になる趣向品」として、NFT作品は資産になり得るのです
手塚治虫NFTのジェネレーティブ作品が、現状、市場からどの様な評価を受けているかというと、
一次流通での購入金額が0.08ETHに対し、
二次流通以降のFloorPrice(最低取引価格)をOpenSeaで調べてみる0.12ETHとなっております
(2022年1月31日現在 三作品含むコレクション全体のフロア価格)
購入者の視点で見ると、多少割高でも良いから、二次流通品を入手したい人がいることがわかります
販売者の視点で見ると、取引手数料等を考えると大きな利益を得るのは難しそうですが、転売することで元の投資分くらいは回収できそうかな、という印象です。
あとがき
あなたが好きなサービス・漫画・ゲーム・音楽・キャラクターなどなどがNFT化&販売される日が来るかもしれません!全力で早押しに参加や抽選に参加して楽しめる様に、準備を進めておきましょう!
仮想通貨や、国内の取引所に関する記事はこちらです
いざ、購入したいものが出てきたとしても、口座開設だけは時間がかかってしまうので準備しておきたいところです。
世界最大のNFTマーケッツプレイスOpenSeaにアカウント登録をして、現状どんな取引が出来るのかをみておくのもオススメです。下の記事では簡単な登録方法を紹介しています。
▷【簡単5ステップ】OpenSeaアカウントの作り方を「画像つきで解説」
好きなものを好きだと言って、見せっこ出来る!
しかもそれを気軽に売買できる世界観、結構良くないですか?僕はとても居心地が良いです。
今回のクリック戦に参加したこの感じ、コンサートのチケット予約とか、福袋の先着販売とかに印象が似ていると思うのです
実際、これらのコンテンツとNFTは相性抜群で、転売行為や転売ヤーを無くそうと思ったら「二次流通以降のチケットでは会場に入れません」みたいなことをすれば簡単に転売防止に倒すことも可能だと思います。あるいは、二次流通のロイヤリティを、製作者が100%受け取る様にするとかでも転売ヤーのメリットを摘むことが出来ますね。
満足度が高い買い物のついでに、こんな事を色々と考えてしまいました!
良い経験だった!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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